同じ保険会社同士の保険適用に関して

   2023/02/03

以前信号のない交差点で側面からの衝突事故にあいました。
自身(被害者)は通常の直進道路、相手方(加害者)は一時停止線(標識)あり。
路面凍結ため止まり切れずに側面に追突してきました。
幸い大きなけがもなく体は無事でしたが、車は側面のピラー、フレーム破損により
修理不能となり全損扱い程度の損害となりました。
信号がなく相手方の一時停止義務違反とはいえ、走行中の事故ということで
当初90対10の過失割合を提示されました。
ここで判明したのが相手方の加入自動車保険会社と、当方の加入自動車保険会社が
同じであるということです。
もちろん代理店は違いますが、大元は一緒なので部門は違っても
中では一緒の会社ということです。
過失割合は走行中とはいえ、回避できない距離と状況での事故であり
当方としては100対0と思っていました。
なにより一番の問題点は車の損失による評価です。
全損とはいえ同程度の同じ車種を探せば、相場でいえば最低でも80万はするところを
保険会社の評価としては20万いう判断でした。
到底納得いかず、かつ同じ保険会社のため極力お金を払いたくないと
感じたため、弁護士特約を利用して自分自身で弁護士を探して
事故解決に向かうことにしました。
身体のほうが無事だったため人身事故にはしなかったので
物損事故のみということでの交渉でしたが、これが弁護士的には
あまり交渉の余地が少なかったのは、受けてくれる弁護士事務所が
消極的だったという印象がありました。
いくつかあたったうちの1件が交渉にあたってくれたため、なんとか前に進むことができました。
Redbookによる評価額を元に損害賠償額を決めるのですが
時価総額との開くがあまりに大きいのが今回弁護士を間に入れた一番の争点でした。
結果交渉開始をして約4か月かかり20万の損害額のところ65万円まで引き上げていただきました。
入っていた自動車保険会社は大手ではありますが実際に入っていた方の評価としては
事故対応があまり良くないとか支払いの面が迅速ではないとかあまり評判は良くない
一面は知っていたのですが、長年付き合いのある知人の紹介での加入だったのと
加入後事故がなかったので使う機会がなく、今回使ったことによりやはり評判通りだということがわかりました。
たとえ名の知れた保険会社だとしても担当してくれる人や事故状況によって変わることも
あるかもしれませんが、相手方と同じ保険会社の時は
要注意であるのと、賠償金額に不満があるときは
使える特約は大いに利用し、弁護士を立てて交渉にあたることにより
結果が大いにわかることもあることを皆さんに知ってもらいたいです。
またささいなことでも、体に何かしらの症状が出る可能性がある場合も考慮し
先に人身事故に関するところだけを終了させないほうが
のちのちの保険交渉の際に有利になる可能性もあるので
気を付けたほうがいいということを学びました。
交通事故は安全運転をしていても受けることがあります。
そのための備えとしてしっかり安心してフォローしてくれる自動車保険会社に
加入しておくことをおすすめします。

交通事故 弁護士 北九州

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