タクシー乗車中の事故
私の母の話になります。
兄が高校生、私が中学生、弟が保育園とまだ子育て真っ最中の時期でした。母はその日、兄の学校の文化祭に行こうと兄の高校の最寄駅に着くと、まだ幼い弟もいたためタクシーで学校まで移動をしようと乗り込みました。乗り込んでから5分程経つと、ドンっという音と同時に体が前後に揺さぶられたのです。母は何が何だか理解できずに前を見ると、前の車にタクシーがぶつかってるのを確認しました。幸い弟はどこにもぶつからず無傷でした。このままでは、兄の文化祭での演し物に間に合わないと思い別のタクシーへ乗り換えようと動こうとしましたが、首が痛くて動けません。母はタクシーの運転手にそのことを告げると運転手は「今はそれどころじゃないから」と事故相手との話を優先しました。首の痛みだったため、後遺症などが不安だった母は自分で救急車に連絡し救急搬送となりました。検査の結果、頸部のむち打ちで通院を余儀なくされましたが大事には至りませんでした。
ですが、そこからタクシー会社と母との戦いが始まります。
母は運転手の対応に対して会社に連絡を入れましたが、はっきりとした謝罪はなく、通院費や届け出なども自分でしてくださいと冷たくあしらわれました。事故の後遺症は残らなかったにせよ、楽しみにしていた、兄の演し物は見ることが出来ず通院を余儀なくされたことに憤慨した母は弁護士へ相談しタクシー会社と運転手に対し弁護士を立てて戦いました。
結果、示談である程度の賠償金を得ましたがそれ以降タクシーには乗っていないようです。